ホンキの1kg

ダイエットシューズで減量は可能か

靴底やインソールに工夫があり、履いて歩くだけで痩せるというダイエットシューズが2010年頃に大流行しました。

現在はその頃ほどの人気ではないようですが、まだ根強く販売されているようですね。

最近は、つま先と角度が15度に傾斜しているという、MBT方式のダイエットシューズが安価で発売され、また話題になっているようです。

不安定に歩くことで筋肉がつく

ダイエットシューズとして知名度が高かったのは、リーボックが発売したトーニングシューズ「イージートーン」でしょうか。

靴底が丸く、船底のようになっていて、着地すると不安定になるため、全身でバランスを取る。そのため、運動効果が高まり、筋肉がつくとされていました。

さまざまなメーカーが似たような構造の靴を発売していたので、履いていたという人も多いのではないでしょうか。

リーボックが人気が高かったのは、デザイン性が優れていたこと、値段が比較的安かったことからだと思います。

ダイエットシューズの先駆けである、MBTシューズは3万円以上するのに、一見おじさんのウォーキングシューズのよう。

ダイエットに関心が高い女性には全くウケない内容でしたが、リーボックのイージートーンはその点を払拭したので大ヒットしたのでしょうね。

ふだんの買い物や、通勤に履くだけで運動したことになると思えば、ちょっと履いてみようと思うのは当然だと思います。

なお、MBTシューズとイージートーンは、歩き方が不安定になる理由もちょっと違いました。

 

MBTシューズは前述の通り、つま先とかかとがそれぞれ15度ずつ、持ち上がっています。

そのため通常の靴のように、足裏がすべて地面に着きません。

しかも、かかと部分にはマサイセンサーという柔らかい素材が使われていて、普通に歩くとぬかるみに足をついてしまったような、不安定さを感じます。

しかし靴の形状に慣れると、かかとから着地し、足裏を後ろへ蹴り出して歩けるようになります。

この歩き方が正しい歩行姿勢で、これにより歩くために必要な各部の筋肉が鍛えられます。自然と脚の形も良くなり、長く歩いても疲れない歩き方を体得できるようになるというものです。

 

一方、イージートーンは靴底にバランスポッドという空気が入ったクッション部分がついています。

歩くとポッド内の空気が移動し、ふわふわした不安定なものの上を歩いているような感覚になるため、全身がバランスをとろうとして頑張ります。

それで体幹が鍛えられ、引き締まる。というものです。

イージートーンはバランスポッドの大きさや固さに種類があったのも、MBTシューズと違う点ですね。

トーニングシューズがはじめての人、かなり慣れてもっと負荷が欲しい人、とそれぞれに向いた製品もあります。

 

体幹は鍛えられるけど、運動効果が高いとはいえない

どちらにしろ、歩くときに不安定さを作り出すことで、全身がバランスをとろうとして体幹が鍛えられるのは本当。

通常の靴を履いて歩くより、足腰の筋肉を使うので負荷がかかるのも本当ですが、ではこの靴を履いて歩けば、痩せるでしょうか。

残念ながら、こういったダイエットシューズを取り入れただけでは、減量にはつながりません。

減量すなわち体重を落とすためには、脂肪を燃焼する必要があります。

全身の筋肉が鍛えられれば見た目に締まった感じになることはあると思います。

しかし、目に見えて「痩せた」と感じられるほどの変化を得るためには、長い時間歩くことが必要になりますね。

脂肪を燃焼するためには、有酸素運動が有効です。歩くのはその条件にもピッタリですが、何を履いて歩くかより、どのくらいの時間の長さ歩いたかの方が重要なんですね。

ですから、トーニングシューズ・ダイエットシューズを履いて短い時間しか歩かないのと、普通の靴で長い時間あるくのでは、長い時間歩く方が減量には効果的といえます。

もちろん、同じ時間歩くなら、ダイエットシューズで歩いた方が負荷は大きく、消費エネルギーも大きいかもしれません。

しかし、不安定な状態を作る靴で歩くのは、考えている以上に疲れるものです。

MBTシューズは、最初は15分以下の歩行から徐々に慣れるように勧めています。歩行姿勢の矯正のために利用するのが正しい使い方で、減量を目的に使うのはちょっとズレているように思いますね。

減量のためには、ダイエットシューズを用意するより、手持ちの靴でいいから長い時間歩くことを心がけた方が効率が良さそうです。

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